ゴミ屋敷になってしまう心理はとても危険!身近な人ができること

ゴミ屋敷になってしまう心理はとても危険!身近な人ができること


ゴミ屋敷というと物やゴミが溢れかえっていて、不潔なイメージがありますね。ゴミ屋敷に住んでいる人と聞くと禍々しい雰囲気がありそうですが、実際のところどのような性格の人なのでしょうか?

身内やご近所の人でゴミ屋敷に住んでいて、何とかしたいと思っている方もいらっしゃると思います。

ゴミ屋敷になるほど部屋が汚くなってしまう心理は、多くの人に起こりえるちょっとした心理状態がエスカレートしてしまったり、精神状態が不安定になったりすることがきっかけで起こります。

なぜゴミ屋敷に…住む人の心理状態は?注意したい特徴について


誰もが嫌悪感を抱くゴミ屋敷ですが、なぜそのようになるまで汚くなってしまうのでしょうか?住む人の心理状態は危険な状態にあり、一刻も早く何とかすべきケースもあります。

身内がゴミ屋敷に住んでいたら…

別居している家族や兄弟がゴミ屋敷に住んでいたら心配になりますよね。中には身内の恥だ!という考えを持っている方もいるのではないかと思います。

しかし、ゴミ屋敷になるということは、片付けたくても片付けられないということです。それほどまでに心理状態が悪化しているということです。周りの人は相手のことを思いやって接する必要があります。

ゴミ屋敷に住む人の心理状態って?

ゴミ屋敷に住む人はどのような心理状態で何を考えているのでしょうか。

ゴミ屋敷になりやすい人の特徴として、買い物が好きな人や、収集癖のある人が挙げられます。物が増えることに喜びを感じているので、どんなに物が溢れかえっていても平気でいられます。

きっちり収納したいこだわりがあるのであれば大丈夫かもしれません。しかし、きれいに収納することや飾ることにこだわりがない人はゴミ屋敷になりやすいです。

さらに、誰もがゴミだと思うようなものでも「これはゴミではない」と思ってしまう傾向があります。例えばボロボロになった靴や読まなくなった雑誌など。他人から見たら捨てていいと思うような物でも、「まだ使うかもしれない」と思ってしまいます。

「これはゴミではない」と思う気持ちが強い人ほど、他人から指摘されると怒って、散らかりがエスカレートしてしまう可能性が高いです。

それって心の病気が問題かも?

精神疾患を抱えている場合、片付けたくても片付けられない場合もあります。

うつ病は、体がだるくてネガティブなことしか考えられなくなってしまいます。その為、部屋を片付ける気力も体力もなくゴミ屋敷になってしまいます。

認知症は、もの忘れにより必要ないのに同じものを何個も買って物を増やしてしまいます。また、自分の考えを行動に移すことが難しくなり片付けが困難になります。

ADHD(注意欠陥多動性障害)は精神的に頑張らないといけない場面で頑張れない特徴があります。また、また片付けの手順やゴミ捨てのルールなどを難しく感じ、物を溜め込んだり、片づけを諦めたりしてしまいます。

もしかして精神疾患かも?と思ったら、一度、精神科または心療内科を受診することをお勧めします。病院に行くことに抵抗がある人もいます。「実は〇〇さんも行っているんだよ」とか、漫画などで病院の様子のイメージを見せて安心させるといいでしょう。

目をそらさないで!ゴミ屋敷を早めに掃除したほうがいい理由

自分はゴミ屋敷に住んでいるわけじゃないから関係ないと思っている人もいると思います。しかし、ゴミ屋敷は放置すると近くに住んでいる人にも被害が出てきます。

害虫が発生する

ゴミ屋敷には様々な害虫が発生します。その害虫が大量発生し、近隣の住宅に移動することも多々あります。

特に注意したいのは不衛生な虫です。私たちの健康に悪影響を与えます。代表的な害虫は、ゴキブリやハエ、カ、ダニなどです。

特にゴキブリは下水や排水口、トイレなどの不衛生な場所を移動するのでとても汚いです。食中毒などの腹痛の原因となるサルモネラ菌や大腸菌を持っているものもいます。またゴキブリは驚異のスピードで増え、生命力も並大抵のものではありません。

近所のゴミ屋敷が原因で、我が家にもゴキブリが出現するのは嫌ですよね?

悪臭による近所迷惑になる

特に食べ物のゴミが腐って悪臭の原因になることが多いです。ゴミ屋敷に住む人は食器を洗うのを面倒くさがり、コンビニのお弁当やカップラーメンなどを食べる傾向があります。そのゴミもきちんと始末しないと悪臭になります。

ゴミ屋敷レベルともなると、近所迷惑になるほどの悪臭を放つ場合もあります。

火災や転倒にによる事故が起きる可能性がある

害虫や悪臭は命に関わる可能性が少ないですが、一番怖いのは火災です。コンセントの間にホコリが溜まり、ゴミに引火して火災になるケースがあります。

ゴミ屋敷の住人は自分の家がゴミ屋敷だと思っていない!それはなぜ?

誰もがみんな「ゴミ屋敷だ!」と思っていても、住人はゴミ屋敷だと自覚していません。少し注意したくらいでは「自分の家は汚い」と思わないでしょう。なぜ、ゴミ屋敷の住人に自覚がないのか、心理状態について詳しく紹介します。

これはゴミではないという心理状態が働いている

ゴミ屋敷の住人は物に執着を持ち、捨てられない考え方を持っている人が多いです。ですから、誰もがみんなゴミだと思うような物でも「まだ使うかもしれない」と思って捨てられません。例えぐちゃぐちゃに散らかした状態であっても本人にとって手放せない物なのです。

自分の家はゴミ屋敷だと思っていない

ずっと物やゴミに溢れかえった家に住んでいる為、これが当たり前だと感じてしまいます。異臭がしたり近隣に迷惑をかけていても、当人にとっては普通の自分の家です。

慣れというものもありますが、感覚がおかしくなっている(何かしらの病気、欠陥を抱えてしまっている)可能性が高いです。この場合は、あまり感情的に指摘せず、サポートできるところはサポートし、適切な診断を経て対応しましょう。

家が汚いと指摘されるとイライラしてしまう

心のどこかでは「自分の家は汚い」と思っている人もいます。しかし、ゴミ屋敷と言われたり汚いと言われたりすることが嫌いな人もいます。そんな人は強く注意すると逆に反抗してしまう可能性が高いです。

ゴミ屋敷に住む人の心理状態を理解する方法と病院という選択肢

ゴミ屋敷に住む人の気持ちを理解し、相手に寄り添って改善していくことが大切です。ゴミ屋敷に住む人は精神的に不安定になっていることが多いのでとてもデリケートです。

また、すでに体調が悪くなっている場合は病院を受診する選択肢も考えると良いでしょう。

話をじっくり聞き悩み相談の相手になる

ゴミ屋敷に住む人は、何らかの悩みを抱えていることが多いです。しつこく「掃除しろ」「片付けろ」と行っても逆にストレスを強めています。

まず、家が汚いことは触れず、相手の話をじっくり聞きましょう。話は趣味や仕事のことなどなんでもいいです。人とハンス個でストレスが軽減する人もいます。話の流れで悩み相談をしてくれたら親身に応えてあげましょう。

清掃業者や不用品回収業者に依頼する

病気で掃除や片付けをしたくてもできない人もいるでしょう。もし、住人が「この家を何とかしたい」と思っているのであれば手助けをしましょう。

そんな時は清掃業者や不用品回収業者に依頼しましょう。お金はかかりますが、手っ取り早くゴミ屋敷をきれいな家にしてくれます。

心の病気の場合は病院へ

うつ病や認知症などの心の病気の可能性がある場合は、精神科や心療内科を受診することをオススメします。

心の病は風邪やケガなどとは違い、とても曖昧なものです。無自覚な人も多いので、まず専門のお医者さんに相談するとよいでしょう。

精神的に落ち着いてきてから、今後、どう掃除していくかゆっくり決めていくといいでしょう。

まとめ

「これはゴミではない」「まだ使える」という心理状態からゴミ屋敷に発展します。ゴミ屋敷の住人は汚いという自覚がなく、これが当たり前だと思っています。また精神的に不安定な人も多く、指摘されるとかえって逆効果です。

ゴミ屋敷を何とかするために身近な人ができることとしては、相手の気持ちに寄り添うことです。

そして、自ら「ゴミ屋敷をなんとかしなくては!」と思ってから掃除についての提案をしましょう。ゴミ屋敷になるほどなので、清掃会社に不用品の回収を頼むことをオススメします。