ゴミ部屋で育つ子どもの影響
突然ですが、みなさんのお家はゴミ部屋になっていませんか?
「片付けることが苦手な人」や「物を捨てられない人」は、ゴミ部屋になってしまうことが多いです。
ゴミ部屋になってしまった時、「自分の部屋だから別にいいや」と片付けることを後回しに考えていませんか?ゴミ部屋の影響は、本人だけでなく家族全体に及んでしまいます。特に、子持ちの家族では、子どもに1番の被害が出やすくなります。それゆえに、家がゴミ部屋であることは、子どもに対する「虐待」という言い方もできてしまいます。そこで今回は、「ゴミ屋敷で育つ子どもの影響」についてお話ししていきます。
・ゴミ部屋が子どもに与える影響
(1)ゴミ部屋は子どもを病気にする
ゴミ部屋が子どもに与える影響は、想像以上にリスクが大きいものが多くなっています。
その1つが、「病気になる危険性」です。
ゴミ部屋のような衛生状態が悪い部屋に住んでいると、病気になってしまう危険性が高くなります。
特に、ほこりが含まれているカビを吸い込んだことによって、引き起こされる病気のリスクが爆発的に増加してしまいます。
例えば、咳や発熱などの夏風邪に似た夏型過敏性肺臓炎が引き起こされるなど、とても深刻な病気にもなってしまう危険性があります。
他にも、ゴミ部屋に住んでいると必然的に食品にカビが繁殖しやすくなってしまいます。
食品に繁殖するカビには、「カビ毒」を持っており、毒性がとても強くかなり危険なものです。
さらに、ゴミ部屋に住んでいる子どもは、ダニなどの害虫による虫刺されの被害が多く、皮膚の状態が悪くなり病気にかかるリスクも増加します。
(2)いじめの原因になってしまう
家が「ゴミ部屋」や「ゴミ屋敷」ということが原因で、子どもが周りの友達からいじめられてしまう可能性も高くなってしまいます。
子どもが学校や遊びに着ていく衣服にゴミの臭いが付着していたり、虫刺されがひどかったりすると、周りの友達から不潔だと思われているかもしれません。
そして、それはいじめに発展する原因にもなってしまいます。
また、友達を家に誘いたくても、家がゴミ部屋だとそれは不可能です。
結果、友達が減ってしまう原因にもなってしまいます。
さらには、親の知らないところで馬鹿にされていて、自信を無くしてしまったりなど子どもの精神状態にも悪影響を与えることになってしまいます。
(3)子どもにゴミの臭いがついてしまう
ゴミが溜まったり、なまものが散乱してしまったゴミ部屋では、ひどい悪臭がします。
そんな環境に住んでいれば、当然その悪臭が子どもの体や衣服に移ってしまいます。
悪臭がすればするほど、学校ではクラスメイトが近寄らず友達がどんどん減ってしまうか、最悪の場合は友達がいなくなってしまう可能性もあります。
また、いじめの原因にも発展しかねないので、家がゴミ部屋というだけでも子どもに寂しい思いをさせてしまう原因となる可能性が高くなってしまいます。
(4)子どもがアレルギーになりやすくなる
ゴミ部屋のような衛生状態が極端に悪い環境に住むことで起こるリスクは、単なる病気や臭いの問題だけではありません。
ゴミ部屋に住んでいることで、アレルギーになってしまうリスクが高くなってしまいます。
ゴミ部屋には、エサを求めるゴキブリなどの害虫が大量に発生します。
ゴキブリは、色々な病原菌を運んでくるだけでなく、糞や死骸は時間が経つと粉々に砕け散り、空気中に舞い上がることもあります。
この空気中に舞い上がった粉末を子どもが吸い込んでしまうと、喘息やアレルギーを引き起こす原因になってしまうかもしれません。
(5)子どもが将来1人暮らしをした時に家がゴミ部屋になってしまう
ゴミ部屋で育った子どもは、将来1人暮らしをした時に自分が住んでいる家をゴミ部屋にしてしまう可能性が高いです。
子どもの時に育った「ごみ部屋」という環境が普通なのだと錯覚し、片付けをする習慣が身に付いていないことが原因です。
最悪の場合、片付けだけでなく、ゴミを定期的に出しに行ったり、水回りを清潔に保つなどの一般常識すらも身に付かないまま大人になってしまう可能性もあります。
将来、子どもが大人になった時にゴミ部屋を作らないためにも、部屋を清潔に保てるように身をもって教育する必要があります。
つまり、親が子どもを育てる環境がホミ部屋にならないように片付けや身の回りの整理を心がけることが大切です。
・子どもの将来のためにも今すぐゴミ部屋を片付けるべき
以上の内容からも分かる通り、ゴミ部屋が子どもに与える悪影響はリスクの高いものばかりです。
もし今自分の家がゴミ部屋だという場合、子どもの体調が悪くなっていたり、病気にかかっていたり、周りの友達から嫌がらせをされている可能性があるのです。
そして、その影響は子どもの現在だけでなく、将来までにも影響してしまいます。
しかしそれは、子ども自身に原因があるのではなく、家をゴミ部屋にしてしまっている親の責任である部分が大きいです。
もし子どもの現在と将来を清潔で楽しいものにしたいなら、今すぐにでもゴミ部屋を片付けて綺麗な家にしましょう!
どうしても自分だけでは部屋を片付けることができない場合は、業者に依頼するというのも1つの方法です。
・子どもがいる家がゴミ部屋になってしまう理由
子どもへの影響も考えて「今すぐにでもゴミ部屋」を片付けたいと思った方も少なくないはずです。
しかし、どうして自分の家がゴミ部屋になってしまったのか、その原因を知らないことには、一度綺麗にしても再びゴミ部屋になってしまうことも少なくありません。
ゴミ部屋になってしまう理由として、多く挙げられるのが「仕事」、「ストレス」、「離婚」の3つです。
(1)仕事が原因でゴミ部屋になってしまう
自宅がゴミ部屋になってしまった理由の中でも多いのが、仕事が忙しいということです。
仕事が忙しいと、家にいる時間も少なくなり片付けをする暇がありません。
そして、休日があっても普段の疲れを回復するために寝たり、体を癒すことに努めるので、家の中にはどんどんゴミが溜まっていってしまいます。
また、夫婦共働きで2人とも忙しいと、ゴミ部屋になってしまう可能性がより高くなってしまいます。
最低限ゴミは溜まる前になるべく捨てるようにしましょう!
(2)ストレスが原因でゴミ部屋になってしまう
ゴミ部屋になってしまう理由として、育児などへのストレスで鬱になってしまったということもあります。
子どもの育児は、やることが非常に多い大変な仕事です。
やることが多すぎて、鬱のような状態になってしまう親も少なくありません。
鬱症状が出てしまうと、片付けをする気力もなくなり、その結果家の中のゴミを片付けることができず、家がゴミ部屋になってしまいがちです。
もし鬱のような状態で、家がゴミ部屋で困っているという場合は、まずは病院で診断を受けましょう!
(3)離婚が原因でゴミ部屋になってしまう
ゴミ部屋になってしまう理由として多く挙げられる3つ目として、離婚したことによる孤独感も挙げられます。
ゴミ部屋の住人は、実は母子家庭であることも多いです。
パートナーを失ったことによる喪失感から大きな孤独感を抱えて、自暴自棄になってしまうことも少なくありません。その結果、部屋の片付けに手が回らず、家をゴミ部屋にしてしまうというのもかなり多く見られるパターンです。
・毎日の気遣いでゴミ部屋は回避可能
上記でも述べた通り、自分では中々ゴミ部屋を片付けることができないという場合は、業者に依頼することもできます。
しかし、業者に依頼して綺麗にしても、何度もゴミ部屋にしてしまったら意味がないですよね。
先ほど挙げた3つの理由に共通して言えるのは、「毎日の生活の中に片付けをする時間がない」ということです。
つまり、逆に言えば「毎日の生活の中で片付けをする時間を作る」という気持ちが家をゴミ部屋にしなくするための第1歩になります。
1日5分でも10分でも良いので、片付けをする時間を決めておくことで片付けを習慣づけることができます。
片付けの習慣がつけば、家がゴミ部屋になることも少なくなりますね!
・まとめ
いかがでしたか?
今回は、ゴミ部屋で育つ子どもの影響についてお話ししました。
ゴミ部屋は、自分だけでなく一緒に暮らしている子どもの生活や未来にも影響してしまうので、注意する必要があります。
もしゴミ部屋で一緒に子どもと住んでいるという方は、子どものためにもゴミ部屋の片付けを検討してみてくださいね!