なぜ人は物を溜め込む?心理状態と今すぐ捨てたくなる驚くべき思考法

2021年12月09日なぜ人は物を溜め込む?心理状態と今すぐ捨てたくなる驚くべき思考法写真2

なぜ人は物を溜め込む?心理状態と今すぐ捨てたくなる驚くべき思考法


あなたはコスメや靴、服などを必要以上に買いすぎてしまいませんか?「断捨離」や「ミニマリスト」という言葉が流行る中、逆に物を溜め込んでしまう人もいます。

所説ありますが、人が物を溜め込むのは大昔の狩猟本能が関係しているとも言われています。とはいっても大昔と状況も違うので、ある程度その人の性格や心理状態に関係しています。

現代における人が物を溜め込んでしまう心理状態や、不要なものを捨てたくなる思考法を紹介します。

あなたはいくつ当てはまる?物を溜め込みやすい人の特徴

物を溜め込みやすい人はどんな特徴があるのでしょうか?これから5つの特徴を紹介します。ぜひ、いくつ当てはまるか数えてみてください。

捨てることがもったいないと思っている

あなたは物を大事にするあまり、捨てることがもったいないと思ってしまいませんか?物を捨てることは環境に良くないと考えたり、物に過度に執着したりする傾向があります。

衝動買いをしてしまう

なんとなく「これ良さそう!」と思ってつい衝動買いをしすぎていませんか?深く考えずに買い物をして結局使わなかった経験をしたことのある人は多いと思います。たまにならいいのですが、しょっちゅう衝動買いをしてしまうと物が溢れかえってしまいます。

お金を払うことには躊躇しませんが、「お金を払って買ったから・・・」という理由で不要でもなかなか手放せない人も多いです。

あまり使っていない物でもいつか使うと思ってしまう

女性なら服やメイク、男性ならゲームなど、いつか使うと思って保管していませんか?しかし、結局1~2回しか使わなかったなんてことがざらにある人は要注意です。

長く保管していると、いつか捨てようと思っても面倒くさくて捨てられない人が圧倒的に多いです。

片付けや整理整頓を始めると物に関する思い出に浸って進まない

片付けを始めると、懐かしい物が出てきて思い出に浸り、片付けが進まないという経験はありませんか?思い出に浸るだけならまだしも、「やっぱり捨てらない!」と思ってしまうと片付きません。

お蔵入りしていた漫画やゲームを久しぶりに読んだり遊んだりしたら、面白くて捨てられなかったという経験がある人もいるでしょう。

物がたくさんあると満足してしまう

物がたくさんあると精神的に満たされるという人は物を溜め込みやすい傾向があります。

物が少ないほうが居心地いいと「ミニマリスト」がいる一方で、物がたくさんあったほうが満足するという人もいるのです。

人はなぜ物を溜め込むの?社会心理学に基づいた3つの理由

人はなぜ物を溜め込むでしょうか?それには社会心理学に基づいた3つの理由があります。
自分自身も溜め込みすぎてゴミ屋敷化する危険性もありますし、親族や近隣のかたがその立場であればどんな心理が働いているのか理解をしてあげることも大事ですよ。

自分の所持している物を自分の一部だと思う「拡張自己」

自分の物に執着しすぎて、それを自分の一部のように思ってしまう「拡張自己」という心理があります。

これは愛着のあるものを長く使う傾向に関係しています。物を大切に使うことはいいことですが、愛着のあるものを増やしすぎて捨てられないというのも困りますね。

腕時計やアクセサリーなど、いつも身に着けている物に対してそう思うのは問題ありません。しかし、何でもかんでも自分の物だから大切と思うと物が溢れかえってしまいます。

不安や寂しさを軽減する「移行対象」

物を溜め込みやすい人の特徴として、不安や寂しさを感じやすい傾向があります。その不安や寂しさを埋める溜めに物を溜め込んでしまうのです。

主に乳幼児期の心理ですが、大人になってもそのように感じる人は多くいます。

自分自身を保護してくれる「安全信号」

これを持っていれば、社会的地位を確立できるなど「ステータス」として物を持つ人は多いでしょう。例えば流行の服や高級な時計を身に着けていればオシャレに見えるといったことが挙げられます。

【出展:JSTAGE 人はなぜモノを溜め込むのか:ホーディング傾向尺度の作成とアニミズムとの関連性の検討】

物を溜め込まない!すぐに捨てられる3つの考え方

では、物を溜め込まないようするにはどうしたらよいのでしょうか?断捨離ができればいいけれど、性格的に難しいという人もいるかもしれません。

そんな人の為に、すぐに捨てたくなる3つの考え方を紹介します。

物を1つ買ったら2つ捨てる

物を買ったら家の中に物が増えるのは当然です。しかし、1つ捨てたらどうでしょうか?プラスマイナス0になります。

しかし、すでに物をたくさん持っている人は1つ買ったら2
つ捨てることをオススメします。
1つ買って、2つ捨てれば、家の中の物の数は1つ減ることになります。この習慣をつけていけば徐々に物がすくなくなり、スッキリとした部屋になります。

安くてもあまり使わない物は買わない

物を溜め込んでしまう人は安さにつられて物を多く買ってしまう傾向があります。まとめ買いでお得になるものを買ったはいいものの、結局使わなかったということもあるでしょう。

食べ物であれば消費期限が切れて捨てなければいけません。しかし、いつまでも残ってしまう物の場合は、いつか使うかもしれないとずっと取っておいてしまうケースが多いです。その不用品が残って物が増えてしまいます。

特に「〇円以上で送料無料」には要注意です。送料が無料になるなら、これも買おうと思ってしまうのは良くありません。届いたはいいものの結局使わなければ、送料無料になった意味がありません。

お得でも、本当に自分にとってコストが抑えられるのかよく考えましょう。

迷ったら捨てる

片付けで捨てようと思ったけど、やっぱり捨てられなかったという経験をしたことがある人は多いと思います。

捨てることにおいて重要なのは「迷わない」ことです。どうしたら迷わず判断できるかというと、3秒以内に捨てるか取っておくか決めると良いです。

3秒以内に捨てようと思った物のほとんどは不要な物です。後で「やっぱり捨てなきゃ良かった」と後悔する可能性は低いので潔く捨てましょう。本当に必要であれば買いなおせばいいのです。

それでも物を溜め込んでしまう人は心の病気の可能性が高い!

上記の方法を実践しようとしてもできなかった人は、心の病気という可能性が高いです。

自閉症スペクトラムなどの障害のある人の場合、物に対して強いこだわりがある人もいます。また、うつ病や認知症の場合は、片付けたくても、気力も体力もなく片付けられません。

心の病気の場合、人によって症状が様々で、思考を変えることが難しい人もいます。精神科または心療内科で医者とどのように心の病気と向き合うのか相談してください。やはり自分では解決できないので

まとめ


物を溜め込む心理として、大きく分けて3つあります。自分の所持している物を自分の一部だと思う「拡張自己」、不安や寂しさを軽減する「移行対象」、自分自身を保護してくれる「安全信号」ということが分かりましたね。

性格の問題で解決できないと諦めていた方もいたかもしれませんが、考え方次第で物を増やさないようにしたり、捨てられるようになったりします。

「物を1つ買ったら2つ捨てる」「安くてもあまり使わない物は買わない」「迷ったら捨てる」を実践してスッキリとした家で過ごしましょう。