終活の大切さとやるべきこと決めておく重要性

終活の大切さとやるべきこと決めておく重要性

終活という言葉の認知度も高くなり、実際に老後を生きる人たちはそれぞれの価値観に沿った終活をしているかと思います。

高齢者となる65歳から、実際に寿命を終えるまでの長さが15年~20年という人たちが増える現代においては、充実した老後を送ることがとても重要となってきています。

この記事では、「終活の大切さとやるべきことを決めておく重要性」について解説していきたいと思います。

終活とは

日本で終活が多くの人に知るところになったのは、日本は長寿国として世界でも有名となったためです。

男性の平均寿命は81.41歳、女性は87.45歳(厚生労働省の簡易生命表の令和元年調べ)になりました。

100歳以上の高齢者は8万人以上となり、年々、その数は増加を辿ります。

第二次ベビーブームの世代が高齢となる今後、ますます長寿大国として、高齢者は増えていくことでしょう。

人生100年時代。今までの人生を見直し、人生の後半期をどう生きればより快適で金銭的にも余裕がある暮らしができるか整理しておかなければならない必要性が出てきました。

「自分の最後は自分で決める」ことをコンセプトに、自分自身の終活を考えるということは、快適な老後を送るために、残された家族のためにも必要なことなのです。

終活の大切さ

終活の大切さとは、お墓や葬式の準備をするだけではなく、その前に、自分で身の回りの整理・整頓をすることが大切です。

病院にかかっている人は老後にどのような医療を望むか、介護を受けたい人は介護の種類を把握しておき、どういった介護を希望するのか、予算やオプションも選んでおくといいでしょう。

さらに、年金についての手配、住まいについて誰が相続するのか選んでおく、空き家を売却する手配についてなど、資産管理をすることが大切。

そのうえで、これからの老後はどう暮らせばいいかを考えて、『人生後半期のライフプラン』の予定を立てることが大切です。

人生の最期を頭の中でじっくりと考えて、意識しながら自分らしく生きて、悔いのない老後を送る。

そして、医療費、相続トラブル、孤独死など、亡くなった後に残された人に負担をかけないように備えるわけです。

終活で考えたいこと

終活で考えたいことは、医療や介護のことです。病気になったとき、どのような治療方法を選びたいのか、そして、終末医療を希望するなど家族に伝えておきましょう。

かかりつけの病院や服用している薬を伝えたり、認知症になったときの任意後見制度、民事信託なども終活では考えておきたい項目の1つです。

希望する医療について選んでおくことで、痴呆症になっても適切な治療が受けられ、医療ミスを避けることができます。

財産について考える

100年時代と言われる長い老後を楽しく、健全に生きることが終活では重要なことです。

無理のない生活ができるように、家計収支を把握しておきましょう。

定期的に入ってくる年金の収入額を調べて把握しておけば、老後は毎月どのように暮らせば無理のない生活ができるか使い方について分かるようになります。

無駄使いをしないようどの程度節約すればいいかプランを立てることができます。

また、有価証券を持っているなら、残された家族がスムーズに引き出せるようにしておく、予貯金を適切に管理し、亡くなった後にどう家族に相続するか、具体的に紙に書いておくことで家族間で相続トラブルが起こりにくくできます。

老後に快適に暮らせる住まいを考える

足腰が弱くなる老後は、バリヤフリーの対策がなされた家にすることも必要です。

心身が衰える老後は、1人暮らしが不安だなと感じたときは安全・安心に暮らすために、公的施設のケアハウスか、民間施設のサービス付き高齢者向け住宅、シニア向け分譲マンションなど老人ホームからより快適に生活できそうな施設を選ぶことも必要です。

バリアフリーに改修するためには、自治体に相談して補助金制度を受けてみたり、申請することで低利の融資制度を受ければ安く改修できます。

バリアフリーにかかる費用もチェックして、どこに頼めばより納得のいく家にできるのか調べておけば、納得がゆく改修ができるでしょう。

すでに、介護が必要な状態であるなら、要介護者向けの公的施設か、民間施設のどちらにするか選んでおくことがトラブルなく終活できるポイントです。

公的施設の特別養護老人ホーム、介護老人保護施設、介護医療院などの各施設ではそれぞれどの程度の費用がかかるのかを調べる必要もあります。

また、介護付き有料老人ホームと住宅型有料老人ホームのどちらを選ぶのか、そのホームではどういったプランを選べばいいか調べておき、具体的に家族に知らせておくことで、より快適な老後にできます。

相続したい人を具体的に決めておく

誰を相続人にするか、その人には何をどのように相続したいか具体的に決めておけば、残された家族が相続争いでトラブルに巻き込まれることなくスムーズに相続が進むようにすることも終活では大切なことです。

家族関係が複雑になっている昨今、相続後にトラブルが起きやすいことが問題となっています。

相続後、生前に会ったこともないような人がいきなり相続人として名乗り出る、兄弟間で相続額について対立するなどの問題が起こることもあるため、しっかりと弁護士を立てて、遺言を残しておきましょう。

また、会員権や不動産、ネット証券や預金口座が凍結されないようネット銀行を利用しているのなら、そこについても細かく名寄せし記録する、遺言は法定相続分に優先し、有効的に反映する方法について考えることが大切です。

葬式とお墓はどうするかプランを立てる

自分が死んだ後、どのような葬式がしたいのかを考えることも、残された家族のためにも大切な終活の一部です。

具体的な葬式の費用や内容についてさまざまな様式を考えて、葬式に来てほしい人の連絡先のリストや、希望する葬式について考えることも大切です。

また、家族の口座に用意するための方法や、お墓についても考えることが必要です。

散骨にするのか、手元供養にするのか、永代供用墓や納骨堂に納骨するのか、散骨、手元供養をさまざま形から選んでみましょう。

終活では生きがい・目標を持つこと

終活では、生きがいや目標を持つことが大切です。

毎日12時間は自由な時間として計算した場合、1日に12時間、365日として、現役世代に働いた場合、65歳から85歳までの20年間を有意義に使うことが大切です。

そのためには、生きがいを持って生きましょう。

生きがいを持って生きるには、目標を持つこと。充実した毎日が送れるように、趣味を追求する、スポーツをする、学ぶなど、自分ができることを始められるよう金銭的にも、心身的にも余裕を持てる人になりましょう。

老後のためのエンディングノートを作る

エンディングノートを作りましょう。エンディングノートには終活について書き込める項目を書くところがありますので、自分の老後にはどのようなことをしてもらいたいか、具体的に書き込みます。

このノートで、家族がわかりやすいように、自分の身の回りのことや、他界した後のことも考えて具体的にテーマを取り上げて整理する、わかりやすく伝えることが大切です。

必要な情報を整理して、読みやすく書き出す。

そして、災害時にいつでも持ち出せるようにしておきましょう。

また、亡くなった後、残された家族がノートをすぐに発見できる場所に管理しておくか、伝えておくことも必要です。

まとめ

今回は、終活の大切さとやるべきことを決めておく重要性について解説してきました。

あなたの人生が悔いのないものにするためにも、家族も幸せに暮らせるように、終活をじっくり考え、早めに終活の準備を始めてみてはいかがでしょうか。